特に交際から婚約に進む段階では、深い話題や重要な決断についてのコミュニケーションが必要ですが、これが難しさを伴うことがあります。コミュニケーションの壁が生じる具体的な理由をいくつか挙げてみましょう。

恋人との将来を予測することは難しいため、この不確かさが不安となり、重要な決断を避けて現在の状況を維持しようとしてしまったり、相手との対立や衝突への不安もあるため、重要な決断をするための話し合いに進めないまま先延ばしにしていることがあります。

自分の感情や考えを言葉にすることは、重要な話題は特に難しく感じると思います。言葉で伝える自信がなく、理解してもらうまで話し合うことをせずに、相手との関係を円滑に保つために自己主張を控え、相手の意見や価値観に柔軟に合わせようとしまい、結果的に関係を築くことができません。そのため、上辺だけの浅い関係が続いたり、破局する原因となります。

過去の恋愛経験や感情に対する不安や未練も、コミュニケーションの壁となり得ます。

交際中の二人が良好な関係にあっても、結婚についての意志が同じタイミングでなければ、将来の見通しは難しくなります。単に「いつか結婚したい」と考えているだけではなく、転職を考えている、子供が欲しいなど、少し先の未来について交際中に話し合うことが必要です。

夫婦の考え方が一致していると、仕事と家庭を両立しやすくなり、ストレスや対立が減ります。考え方が一致するためには、仕事にどのくらいの時間を割くべきか、家族との時間をどれだけ優先するかなどを話し合うことが大切です。

子供の有無に関する意見や価値観は人それぞれ異なります。一方が子供を望んでいる場合に対し、もう一方が子供を望んでいない場合、価値観の違いが明確になります。

例えば、子供がほしいと思っている人は、将来の子供たちと一緒に時間を過ごすことを楽しみにしているかもしれません。一方、子供を望まない人は、将来の自由な時間を楽しみにしているかもしれません。また、お互いに子供が欲しいと思っていても、そのタイミングには違いがあるかもしれません。子供を持つタイミングについても話し合う事が重要です。子供については多くの夫婦がいずれ解決しなければならない問題の一つです。結婚前にお互いの希望をすり合わせておくと安心です。

結婚を機に共同生活を始めることが多いですね。共同生活では、住まいや食事、日常の支出など、お金に関する決定を一緒にしなくてはいけません。しかし、交際中にお金のことを聞くのは聞きづらいこともあります。交際中は相手の収入や支出についての詳細な情報は共有していないので、結婚してからお金の使い方に違いがあることがわかるケースも多くなります。

夫婦関係においては、価値観の違いが日常生活の多くの側面に影響を与えることがあります。そこでオープンで率直なコミュニケーションが大切です。価値観の違いを受け入れつつ、共通の目標を見つけ、妥協点を見つけることが、健全な夫婦関係を築く鍵となります。したがって、結婚相談所での活動を通してお互いの気持ちを理解し合い、話し合いを進めることで、より強固な関係を築くことができます。